南房総市 2023春

2023年4月の作品は、先月、千葉県南房総市で撮影した写真になります。

南房総市は房総半島の最南端部分に位置するので、日の出時、日没時共に太陽を拝むことができる地点が存在しています。

あるいは、日の出と日没で違う場所で撮影する場合でも、比較的近くにあるので移動も簡単になります。

海岸をよく撮影する私にとっては素敵な岩場も多くあるのでとても魅力的なエリアです。

今回は、撮影ポイント候補をいくつか考えて現地で状況を見ながら選ぼうと思って出発しました。

まず、最初に向かったのは翌朝の撮影地候補である川口川近くの屏風岩

しかし、色々な情報からなんとなく知ってはいましたが、密漁防止のためかチェーンで入口が閉鎖されています。一番の目玉として楽しみにしていた場所だけに残念。

道の駅でお昼ご飯を食べてから、気を取り直して別の撮影地を探しに行きました。

南房総市は海岸沿いの風景はとても素敵なのですが、観光にあまり力を入れていないのか展望用の駐車場といったものがあまりありません。

車で通りながら、「あ~この岩場いいなぁ~~~」と走っているうちに停車場所が見つからず随分遠くまで行ってからUターンしてもう一度挑戦!ということを繰り返すことが多いです。

早朝の撮影地なので車中泊が出来そうな場所も一緒に探すので、結構大変です。

それでも、なんとか良い場所を見つけてそこで車中泊&早朝撮影することを決めました。

そうこうしているうちに、夕暮れの時間も迫ってきたので、前から行ってみようと思っていた根本海岸の御神根島に行ってみました。

この海岸はグーグルマップの航空写真から面白いのではないかと想像していましたが、思った通りとても良い感じです。

夏場には海水浴場にもなっているので、砂浜もありますが先端部分に岩場があり、藻がたくさん生えていてとてもきれいです。

春先にはこういう藻が岩場に多く生え引き潮時に露出してくれるので、今回は良いタイミングでした。

昨年6月に載せた「根本海岸」も似たような岩場がありますが、そこは「白浜の屏風岩」と呼ばれていて岩が南の方に向かって伸びています。

一方、こちらの海岸の岩は西に向かって伸びているので、この時期、岩の伸びる方向の空がオレンジ色に染まります。

この日も運よくきれいな夕暮れタイムを過ごすことができました。

暗くなるまで根本海岸で撮影後、車中泊場所である南房千倉大橋公園に向かいました。行ってみると数台車が停まっていて、おそらく同じように車中泊するような雰囲気です。

翌朝が早いので早々に就寝しましたが、夜中に目が覚めるとポツポツと車の屋根に何かが当たる音。まさかの雨!です。これは全く予想していなかった事態でした。汗

目覚まし時計をセットしてあった時刻に目が覚めてもやはり雨。

スマホで天気予報のレーダー図を見ると房総半島の南の上空だけに雨雲があります。なんでここだけ雨!?

が、それほどひどくはなさそうなので傘をさして出発することにしました。

「撮影は天気の悪い時こそ行ってみる!」の鉄則通り、行って正解でした。

前日の下見の時、岩の質感がカラカラな感じをどうしようかな、と思っていたところがしっとり濡れていい感じになってくれました。

雲っているおかげで不思議な雰囲気にもなりました。

 

雨が降ったおかげで岩場にいくつもの水溜まりもできています。

これはおそらく海水が溜まっているものでしょうけれど、これ以外にも反射のきれいな水溜まりを撮影できました。

この千倉の岩場は地層が本当に面白い。

まるでミルフィーユみたいですよね。

ここは名もない海岸なのですが、撮影場所としてはとても面白い岩場になっています。

ワンコと泊まれるホテルがこの海岸の近くにあり、2015年クリスマス、そこに泊まった時に知った岩場なのですがいつかまた来たいと思っていました。

釣人がいつも何人かはいますが、広いのでそれを避けて撮影することができます。

 

太陽が上に位置する時間になっても雨が依然パラパラと降ってはいましたが、雲があるおかげで「天使のはしご」も現れてくれたので、撮影条件としては良かったのではないかと思います。

朝、起きた時に雨だったので、このまま寝ちゃおうかな~なんて思ったりもしましたが、自分に鞭打って撮影に出てきてよかったです。

頑張ればちゃんとご褒美が待っていてくれるものなんですよね、やっぱり。笑

 

早朝撮影にも疲れたので、車に戻り朝食を食べてあとはのんびり良さそうな場所を探しながら写真を撮って帰ることにしました。

海岸線に沿って走っていましたが、以前、野島崎に行った時に立ち寄った磯笛公園に行ってみました。

そこは、「千葉県指定天然記念物 白浜のシロウリガイ化石露頭」というものがあるらしく、どんなものなのか探してみました。

この砂状のものに埋もれた白い物体がおそらくその貝なのかな?と想像します。

この海岸は300万~350万年前の地層で、泥岩と砂岩が入り交じり石をコンクリートで固められたかのようにできていて、これは海底で異常な圧力により地層が泥のように混ざり合ってできたと考えられているそう。

確かにここの地層は千倉のそれとは全く異なり、コンクリートで固めて作ったのかと勘違いするほどでした。

このコンクリートで固めたように見える岩↑は、何かの生き物?怪獣?のような気がして撮影してあげました。

天気も段々回復してきて、日差しも眩しくなってきたので、これまでとは違う雰囲気の写真を疲れるまで撮影していました。

海は水、砂、岩、生物などなどで構成され常に変化するので、いつ撮影しても本当に面白い。

水をマクロレンズで撮影するのに最近ハマっていて飽きることがありません。

以下、地図の後ろに大切なお知らせがありますので、お見逃しなく!!

 

★お知らせ

久しぶりに個展のお知らせです。

2023年 5月16日(火)~6月15日(木)千葉県千葉市美浜区若葉3-1-21 幕張ネイバーフッドPOD で開催いたします。

時々、当ブログでも載せていた人工海浜シリーズをまとめての展示です。今のところ40点ほどを考えています。

幕張ネイバーフッドPODは地域のコミュニティスペースですのでギャラリーのような格式ばった感じはないのでどんな感じになるのか全くわかりませんが、気軽な感じで多くの方に見て頂きたいと思い開催を決めました。

時間等の詳細はまた後日お知らせいたします。

最寄りの駅は京葉線 海浜幕張駅という都心から離れた場所ですので、なかなか来てくださる方も少ないかもしれませんが、タワーマンション建設中だったり新都心としてビルが立ち並ぶ発展途上の若い街ですので楽しめるかと思います。駅前にはアウトレットモールもあります。

一か月という長期間でもありますし、週2日は在廊予定ですので是非是非お越しくださいませ!!

 

[ 南房総市 2023春 ]Blog,撮影場所,近作2023/04/01 12:05

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