2022年6月の作品は千葉県南房総市にある根本海岸で撮影した写真になります。
根本海岸へは、ゴールデンウィークに家族(私+夫+犬)でキャンプに行きました。
正確には根本海岸はもう少し東寄りにある海岸を呼ぶのかもしれませんが、多くの写真家がこの海岸で作品を撮影していて、みなさん「根本海岸」と表記されています。
さて、この海岸には以前何度か訪れていますが、なかなか良い写真が撮れなくて、いつかじっくり撮りたいと思っていた場所。
キャンプ場はその海岸のすぐそばで、歩いて行くことができる願ってもいないロケーションでした。
今となってはもう少し頑張れたかも・・・と少し後悔していますが、それでも3泊4日の滞在中、朝と夕の撮影を試みました。
まずは1枚目。
この海岸で一番面白いと思う「洗濯岩」の夕暮れ。
スジスジの岩が海に向かって伸びているのが、引き潮と重なりきれいに見えていました。
この日の夕方はどんより曇って全く面白くない夕暮れになるかも?と思いながらも念のため撮影に出かけたところ、急にドラマチックな情景に変化して、今まで見たことのないようなきれいな夕焼けになってくれました。
こういう時は本当に慌ててしまって、どこで撮ろうか?どう撮ろうか?とウロウロしてしまいます。
「落ち着いて、落ち着いて」と自分に言い聞かせながら洗濯岩前に三脚を立てました。
長い時間、日没後もきれいな赤い空が展開していき、ワクワクするような撮影時間となりました。
「天気が悪い時こそ撮影に行くべし!」と改めて思った夕方でした。
2枚目は、先ほどの洗濯岩のそばにあり、切り立つ岩に挟まれた不思議な雰囲気の空間。
小雨交じりの朝、雨に濡れながら撮影しました。
早朝、出発するときには雨は降っていませんでしたが、途中から降り出し、傘を取りに帰るか撮影を続けるか?とモヤモヤしながらの撮影。
雨に濡れて岩が輝いていましたが、雨が止むとあっという間に乾いた岩肌になってしまうので「雨の降っている今しかない!」と思いカメラにビニール袋を掛けながら粘りました。
3枚目は大きな岩の上によじ登って撮影した夕暮れタイム。
岩の上にある穴に雨水が溜まって面白くなっていました。
岩の上を歩くのは少し怖く、どの穴を撮ろうかなとウロウロ迷っているうちに日が暮れてしまいましたが・・・
4枚目は、3枚目の岩の更に東に進んだ場所。
岩達が楽しそうにおしゃべりしているような素敵なエリアがありました。
最終日の朝、朝日が昇って来る頃撮りました。
この海岸には、見ての通り色やテクスチャーの異なる岩がたくさんあり、太古の地殻変動や地層の成り立ちがどうなっているのだろう?と興味深く感じました。
最後の1枚は、4枚目の撮影を終えて帰る途中、貝殻で埋められた海岸で撮影しました。
貝って面白いですよね。本当に色々な形や色があってずっと見ていたくなります。
もう少しじっくり撮影したかったのですが、キャンプのテントを撤収して帰らなくてはいけなかったので、パパッと適当に撮っただけになってしまったのは残念でした。
根本海岸の岩達はとても面白い被写体ですが、撮影するのは意外と難しい。
海は潮位により様々な表情になり、いつ行っても違う写真が撮れますので、ここにはまた是非是非行きたいと思っています。
今年は房総半島の岩を撮影しようとこのシリーズに取り組んでいますが、次回はどこに行こう、真夏になったらどうする??と思案中です。