夏空 2021

2021年9月の写真は「夏空」です。

この8月頭に「空の写真を撮ろう!」と思い立ち、8月の一か月間、気の向くまま空の写真を撮ってみました。

最初は、夏っぽい空の写真をイメージしていましたが、結果として選んだ写真はそれほど夏っぽくはない「不思議系」になってしまいました。笑

撮影は家のベランダからだったり、犬の散歩中だったりと色々でしたが、一か月間、空に注意を向けていると結構面白くて空っていいなぁと改めて感じたのでした。

 

まず、一枚目の写真。

これは裏後光、裏御光(うらごこう)あるいは反薄明光線(はんはくめいこうせん)と呼ばれる現象で、日没後、日が落ちる反対側に現れます。

アメリカの広大な平原などではよく現れるので知っていましたが、日本ではビルの間に現れてもなかなか気が付きません。

この時は、犬の散歩で公園にいて比較的空が開けていたので、気が付きました。

この放射状の雲(?)光(?)は本当にきれいで大好きな現象です。

日本では湿度の関係で夏に多く見られるそうなので、私はこの時、タイミング良く見ることができたようですね。

 

2枚目は、彩雲の写真です。

買い物に行こうと玄関を出た瞬間に目に飛び込んできたので、慌ててカメラを取りに戻りましたが、あっという間に消えてしまった彩雲でした。

フワッとした感じがとてもきれいで神秘的で嬉しくなってしまいましたが、最初に見たものはもっと鮮やかな色だったのでとても残念でした。

これを撮影したのは8月11日だったのですが、この日は本当に不思議な日でした。

この写真を撮る前にベランダで洗濯物を干していてふと上を見ると日暈(ひがさ)が現れていました。

 

 

そして、しばらくしてからふと外を見ると虹色の雲がまた現れているではないですか。

これもこの一枚を撮影するとあっという間に薄れていきました。

 

更に犬の散歩に出ようと外に出るときれいな雲が出ていたので写真を撮っていましたが、「環天頂アーク」という珍しい現象が出ていたことに後で気が付きました。

↑中央上の方にうっすら虹色のカーブがあります。これが環天頂アーク。

この日は立て続けに虹色を目にするという不思議な日でしたが、おそらく湿度が丁度そういう現象が現れるに適したものだったのでしょうね。

でも、虹色の光を見るとなんだか嬉しくなってしまいます。

 

 

さて、スライドショー3枚目に選んだ写真は夏空の代表選手「入道雲」

この時は海にいたのですが、たまたま鳥が飛んでいたので入れてみました。

注意してみていると、空には鳥だけではなく、飛行機も度々写っていて、入れるかどうか迷いましたが今回は「自然物縛り」で飛行機の写っている写真は除外しました。

雲に飛行物があると雲の大きさやダイナミックさが表現されていてとても楽しいなぁと思っています。

この日は急に雨がパラパラ降ったりしましたが、それほど降られることなく撮影できました。

 

 

4枚目の写真は8月22日満月の空。

雲のかかり具合で色々な表情になるのが楽しくて、ベランダでずっと撮影していました。

太陽に雲がかかると彩雲状になることはよくありますが、月でも同じように彩雲になるのですね。

露出やタイミングを調整しながら根気よく撮影してみましたが、神秘的な写真になりました。

 

 

そして、5枚目の写真は太陽の写真です。

でも、これはちょっとズルい撮影方法なんです。

犬の散歩に行こうと外にでたところ、冷房のきいた部屋から急に湿度の高い外に出たせいで、レンズが白く曇ってしまいました。

レンズの曇りには気が付かないで空を撮影してみたところ、ディフューザー効果でこんな風になってくれました。

これも夏の湿度のマジックということで良しとしました。笑

 

 

今回、夏空をテーマに写真を撮り始めたものの、どんなにドラマチックな空を撮ってもそれほど良い写真にはならないことを学びました。

目で見ていて「すごいなぁ」「いいなぁ」と思うものと写真では別なんですね。

なかなか写真は奥深いです。

また来月もテーマを決めて身近な写真を撮っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

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