御宿 2022

2022年の最終月は、千葉県夷隅郡御宿町(いすみぐん おんじゅくまち)で撮影した写真を取り上げたいと思います。

11月中旬、房総半島シリーズを撮影しようと御宿で一泊旅行をしてきました。

そして、お目当てはいつものように海岸沿いの岩のある風景です。

以前、この辺りを旅行したことがあり、もう一度行ってみたいと思っていた「大波月(おおはづき)海岸」という、ちょっとしたプライベートビーチのような素敵な場所を選びました。

ここは、大潮の満潮の時には入ることができない場所なのですが、干満表を見て旅行を計画していたので、問題なく入ることができました。

この大波月海岸には「ロウソク岩」↓という特徴的な岩(小島)があります。

こういった浸食でできた岩は、(前回の「雀島&船虫島」も)至る所にありますが、特別な名称がないようで、どう呼んでよいか困ってしまいます。

なので、私が勝手に「侵食小島」と呼ぶことにしようと思います。

私が撮影旅行で場所を決める時、大切にしているのが、日の出と日の入りの太陽の位置です。

やはり、その時間帯は美しい光になるので、撮ろうと思っている被写体が美しく彩られるように考慮しながら場所選びをしています。

この「ロウソク岩」はこの時期、朝日がこの岩方向から昇るので、早朝の撮影がねらい目かな?と思い選びました。

夕方はどうなるのかはわかりませんでしたが、下見も兼ねて到着した午後、そして翌朝に行くことにしました。

 

しかし、近くの駐車場に車中泊をして朝5時に目が覚めると雨がポツポツ車に打ち付ける音がしていて、「え、雨?行けない?」と諦めかけましたが、ダメ元で日の出前に海岸に行ってみました。

傘も持参し行ってみると、幸い雨は止み赤い空になってくれました。

 

そして、徐々に明るくなりきれいな空になりました。

 

 

 

 

 

と思ったら、またまた厚い雲の中に太陽が隠れてしまい「終わりかな?」と思いきや、不思議な光景に変化。

思いもかけず不思議なビーム光線が現れたので慌てて撮影。

あ~やっぱり来てよかった!と思った瞬間でした。

 

実は、前日の夕方にも不思議な光景が一瞬現れてちょっと嬉しくなったのでした。

 

これは「幻日(げんじつ)」というよくある現象ではありますが、こういった不思議な光や雲、虹などが現れると神様とか何か目に見えない存在が応援してくれているのでは?と勝手に思い込み「よし、頑張ろう!」と思ってしまう私なのでした。笑

 

ロウソク岩に話を戻しますが、こういう「侵食小島」にはよく鳥がとまっていますよね。

御多分に漏れずこの岩にもきれいに並んでのんびり鳥さん(おそらく海鵜)がくつろいでいました。

 

また、この海岸は岩場と砂浜からなっていて、心惹かれる被写体がいくつもあり、撮影を楽しむことができました。

この岩は潮が少し引いてきたときに現れた岩達。

曇っていましたが一瞬雲間から淡い光が差し込んで、岩の反射が美しかったです。

 

ぐちゃぐちゃの海藻もアートです。

 

海というのは、潮の満ち引きで表情が変わるので本当に撮影していて飽きることがありません。

 

また、大波月海岸には、かなり潮が引かないと行けないエリアがあり、潮が引くタイミングを見て行ってみました。(長靴を履いて)

この↑穴が開いている部分をくぐって向こう側からこちら側に来ました。

そして、この穴からロウソク岩を撮影するのが定番のようです。

波が荒く断続的に大きな波が打ち寄せるので、不意の高波を被らないように注意しながらの撮影でした。

でも、あまりこちら側にいると帰れなくなりそうなので、そそくさと退散です。

 

大波月海岸は釣りの穴場でもあるようなので、釣り人が来ていて思うように撮影できない場合もありましたが、私のお気に入りの海岸となりました。

 

 

朝食を頂いた後、大波月海岸から房総半島の東側を北上しながら帰宅することにしました。

 

途中、以前にも行ったことがある津々ヶ浦の「夫婦岩」にも立ち寄ってみました。

これも「侵食小島」ですね。

夫婦岩というよりは、親子岩ぐらいの大きさでしょうか。

ここは駐車場の目の前にあって、とても行きやすくお気に入りの場所でもあります。

満潮ではなかったので、砂浜に降りることができ、波の筋をきれいに撮影しようとかなり長い時間波を追いかけました。

風が強く寒く、雨もパラパラ降ってきたので撮影も終わりにして、帰ることにしました。

 

 

 

ここから更に少し北上すると、オリンピックTOKYO2020のサーフィン会場となった海岸を通ります。

行ってみるとおしゃれなお店がたくさんできていて、とても房総半島とは思えない街並にびっくりしながら通過してきました。

その海岸から更に北上していくと、なが~い砂浜(全長66km!)の「九十九里浜」につながっていきます。

砂浜は何もないのでなかなか撮影は難しいのですけれど、いつか九十九里浜もじっくり撮影したいなぁ、と思いながら帰ってきました。

 

今年も師走となってしまいましたね。

あっという間の一年でしたが、このウェブサイトに毎月新しい写真を5枚載せていく、と決めて半ば強制的に撮影に出かけてきましたが、とても楽しく作品作りをしてくることができました。

来年も、もうしばらく房総半島シリーズを続けたり、気の向くまま写真を撮っていきたいなと考えています。

定期的に見に来てくださった方、あるいはたまたま立ち寄ってきてくださった方、ここまでお読み頂きありがとうございました!

また来年もよろしくお願いいたします。

 

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