2023年6月の作品は、房総半島ではなく伊豆半島にある城ケ崎海岸の「大淀小淀」で撮影した写真になります。
5月に知り合いの写真家さんの写真展にお邪魔した際に立ち寄りました。
短い時間内での撮影でしたので、あまりバリエーションはありませんがかまわず載せてしまいます。
この海岸は柱状節理が特徴的で以前にも撮影したことがありブログにも掲載いたしました。(「柱状節理の海岸」)
柱状節理はとにかくカッコよくて大好きです。
今回は海に浮かぶ柱状節理に惹かれました。イガイガな感じが面白いです。
そして、海岸沿いのこの空間がとてもいい感じで岩と柱状節理の絶壁を一緒に撮ってみました。
海水が深いエメラルドグリーンでとてもきれいです。
前に来た時もこんな緑だった気がするのでいつもこの色なのでしょうか。
伊豆半島の成り立ちはとても特殊で地層がとにかく面白い。
この城ケ崎海岸は5Kmほど離れたところにある大室山の噴火(約4,000年前)によって流れ出た熔岩によって作られました。
熔岩によってできた岩のグチャグチャな感じがまた魅力的だと思います。
最初に載せた一枚目の写真のように柱状節理があたり一面広がっているのが「大淀小淀」なのでこの感じをなんとか撮影しようと色々試みました。
激しく打ち寄せる波が段々を流れ落ちていく様が楽しくていつまでも見ていたい気分でした。
こんな岩ができるなんて本当に面白いですし不思議ですよね。
最近読んでいた本に柱状節理について簡単に書いてくれていたので転載しておきます。
地下のマグマ溜まりが上昇してきて比較的浅いところで急激に冷却されると熔岩の体積が縮む。全体が均一に収縮するため、3方向にヒビ割れが生じる。そして収縮が進むと、隣の割れ目とつながっていく。その結果、六角形の石柱ができるのである。この現象は「柱状節理」と呼ばれ、六角柱のほか五角柱や四角柱のものも見られる。日本では北陸の東尋坊や伊豆の城ヶ崎海岸のものが有名だ。(「絶景の成り立ちを学ぶ」世界文化社 より引用)
最後の「伊豆の城ケ崎海岸のもの」はおそらくこの「大淀小淀」のことでしょうか。
この本では、イギリスのジャイアンツ・コーズウェイが取り上げられていましたがそこは以前から憧れていて、いつかいつか行ってみたい!!場所のひとつです。
柱状節理は日本にも色々あるのでそこをめぐるのも良いかもしれませんね。
「大淀小淀」はとても素敵な海岸ですが、なかなか撮影は難しい。
今回初めて行った夫も気に入ったようなので、また機会を見つけて行ってみたいと思います。