Moab 2007

ホームページのスライドショーを更新いたしました。(2020年9月1日)

今回の写真は2007年10月にユタ州にあるモアブというところに旅行した時の写真になります。

モアブは、アーチーズ国立公園とキャニオンランズ国立公園にアクセスしやすい小さな町です。

 

 

アーチーズ国立公園は名前の通り、アーチ状の岩や様々なユニークな岩が無数にある広い公園でとても楽しい場所です。

その岩の中でも私の一番のお気に入りはバランスロックという今にも転げ落ちそうな岩が乗っかった岩の塔↓↓

「こけし」のようでなんとも可愛らしい岩です。

 

 

「岩」は私の写真の大きなテーマのひとつなのですが、無機物なはずの岩には魂といいますか、なにか「想い」のようなものを感じて、ついつい話しかけてしまいます。笑

この写真↓の中央の岩は、なんとなく「目が合った!」と感じて写真に収めてあげました。

Fiery Furnace と名前のついたエリアの岩でしたが、Fiery Furnace は直訳すると「燃えたぎるかまど」みたいな感じでしょうか。

このエリアは公園レンジャーによるツアーでしかハイキングすることができないのですが、まだ行ったことがなくていつか行ってみたいと思っている場所です。

 

 

アメリカの国立公園は入場できる時間制限がある公園と自由に入れる公園がありますが、アーチーズ国立公園は24時間自由に入ることができる写真撮影にはもってこいの公園。

星空のきれいな夜は、星を撮りたくなってしまいますが、この時も星撮影に挑戦しました。

まだ写真初心者の私はどう撮ってよいかわからず、適当な撮影方法ですし、入門機のカメラはノイズがひどくてダメダメ写真ばかりでしたが、記念に一枚載せてみますね。

この右手に写っている岩は「Three Gossips」と呼ばれ、「3人の噂話をする人」という意味ですが、確かにひそひそ話をしているかのような岩ですよね。

日中に見るとこんな岩↓↓ 人にしか見えない。

シルエットがユニークなので星と撮ってみましたが、技術も写真のクオリティーも初心者なので、また是非是非挑戦してみたい被写体です。

 

今回のスライドショーには出さなかったのですけれど、アーチーズ国立公園のシンボル的存在で「デリケートアーチ」というものすごくカッコいい岩があります。

この旅行で撮影した写真はこれがベストでしたが、ものすごく迫力があり夕暮れ時に本当にきれいになります。

この場所には急勾配の岩肌をハイキングして行く必要があり、重い機材を背負っていくのは結構大変なんです。

夫はこのデリケートアーチがものすごく気に入ってしまい、2日目の夕方もひとりで登って行ってしまいました。

疲れていた私は駐車場で待っていましたが、ただ待っているのももったいないので、お気に入りのバランスロックまで車で行ってみました。(バランスロックは駐車場からすぐ見れる)

天気も悪かったので、あまり期待していなかったのですが、日が傾くに従って徐々にドラマチックになってきて、予想以上に赤くなりこんな写真↓になってくれました。

思いがけず(当時にしては)良い写真が撮れてうれしくなってしまいました。

この時思ったのは、写真撮影は頑張らなくてもいい、ということです。

変な言い方ですが、頑張らなくては写真は撮れないのですけれど、必ずしも頑張らなくてもいい、という矛盾した法則みたいなことを感じたのでした。

無理はせずその時のベストを尽くすのが大事なのかな、と。

写真の神様みたいなものが存在するとしたら、ちゃんと見ていてくれて、無理して夫に付き合って行かなくても自分の大好きな岩に無理のないように向き合えばプレゼントを用意していてくれる、みたいな・・・

勝手な思い込みかもしれませんけれどね。笑

 

さて、話変わって・・・

アーチーズ国立公園の近くにはキャニオンランズ国立公園というアーチーズとは全く違う雰囲気の公園があります。

短い日程の中、午前中はアーチーズ、午後はキャニオンランズ、のように忙しく動き回り雰囲気だけでも撮影しようと頑張りました。

キャニオンランズ国立公園にはたくさんのビューポイントがありますが、私が気に行ったのはこの「Green River Overlook」からの眺め。

日本人にも有名なグランドキャニオンも大好きな公園ですが、このキャニオンランズも広大な地球の地層を見ることができる素晴らしい公園です。

こういう平地が削れたテーブル状の地層を「メサ」と言うのだそうですが、このメサが本当に美しい。

 

 

また、キャニオンランズには写真家の間で有名なアーチ岩があります。(まるでアーチーズ国立公園!)

このアーチからの覗いた景色を朝日が昇る時に撮影する、というのが定番の撮り方。

太陽光を入れて撮る写真も多いですが、私はこの時こう撮りました。

とても小さなアーチなので写真を撮る人が何人も集まってしまうと良いポイントを取り合うことになってなかなか難しいのですけれど、この時はそれほどメジャーになっていなかったのか、数人だったように記憶しています。

でも、このアーチは日中に見るとこんな↓感じでなんの変哲もない岩になります。

知らずに通りかかると見過ごしてしまうような場所ですね。

 

アーチーズ国立公園とキャニオンランズ国立公園は私のお気に入りの公園の中でも上位に位置する素敵な公園です。

夫も気に入っているので、アメリカに住んでいる間に何度か訪れました。

こうやって写真を見ているとまた行きたくなってしまいますね。

アーチーズもキャニオンランズも撮り切った!という気がしていないので、いずれまた訪問したいと思っています。

コロナの影響でしばらくアメリカの国立公園もクローズしていましたが、ようやく少しずつオープンしているようです。

まだ閉鎖している建物やレンジャーツアーには制限があるようですけれど、一日も早く以前のように自由に楽しめる日がきますようにと願わずにはいられません。

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