房総 1

2022年4月の写真は房総半島シリーズ最初の作品になります。

先月、富津金谷オートキャンプ場に3泊4日滞在し、近くの海岸と鋸山に立ち寄ったので写真を撮りました。

 

まず1枚目は、名もない海岸で撮影。

鵜(海にいるのでウミウ?)と思われる鳥が岩でくつろいでいるところがいいなぁと思いシャッターを切りました。

鵜は大きな鳥でカッコイイですよね。

空を飛ぶ姿も良いですが、こうしてじっとしているシルエットも絵になります。

 

2枚目は同じ海岸で撮影した石の写真。

この時、海は引き潮で普段は海の中にある岩場が露出していたのでしょうか。

藻の生えた岩、そこになぜか落ちている謎の石が面白いので撮影しました。

房総半島の名もない海岸でも魅力的な岩場を目にすることが多く、ふらっと立ち寄って写真を撮るのも良いと思います。

 

さて、千葉県にはあまり有名な観光地というものがありませんが、「鋸山(のこぎりやま)」は結構おもしろいのではないかと思っています。

山といっても標高330mという笑っちゃうぐらいの低山で、ロープウェーや車である程度の高さまで簡単に登ることができます。

ここは房州石という石材を江戸時代ごろから切り出していて、山の岩肌がギザギザになってノコギリのようなのでその名があるようなのですが、人工的に切り出したとはいえその景観が独特でなかなか楽しい。

山には日本寺がありそこに石仏などもあったりして観光地として楽しめます。

今月の3枚目の写真はその鋸山の中で私が特に好きな場所。

切り出した岩肌に植物が逞しく生えてまるで遺跡のようです。

そこに丁度木の陰が落ちていたので良い感じになっていました。

上の写真の左側には大きな観音様「百尺観音」が彫られています。

ここは日本寺の境内になりますが、すぐ左手には出入口があり、登山道に通じています。

この日は、その口から出て、少し登山道を下っていきました。

そこで撮影したのが4枚目の作品になります。

人工的に作った階段ですが、年月とともに味わい深い階段になっていますね。

この辺りで、まるでどこかの遺跡のような植物が絡んだ岩も見つけました。

 

 

 

そして、この先には更に私の好きな「ラピュタの壁」と呼ばれる岩場もあります。

なかなかすごい景色ですよね。

 

ここからは海側(東京湾)の景色も見ることができます。

海沿いの街のあたりはフェリー乗り場もあり、ここから対岸の久里浜へのフェリーも就航されています。

そして高速道路も見えていますが、この高速道路を走っていると「ラピュタの壁」を見ることができ、それが本当に圧巻で通る度に写真に撮りたい!と思いますが、車を停めることはできません。

 

さて、今月の5枚目の作品は登山道を歩いている時に見かけたアジサイのドライフラワー化したもの。

逆光できれいに輝いていました。

そして、ラピュタの壁にもう少し近いところまで行ってみようかと思いましたが、階段を下りてしまうと戻ってくるのが大変になりそうなので、この日は断念。

こういう急勾配の階段が延々と続きます。

去年、一度この登山道で先程の写真の街あたりから登ってきたことがありましたが、ものすごく大変で最後は膝が痛くなって帰るのが辛かったです。

でも、かつて石材を人力で運び出していた道も残っていて、昔の人はこんなことをしていたのか、と感慨深く興味深く見ることができて辛いけれど楽しい登山になりました。

 

と、今回はいつもよりも解説の方が多くなってしまいましたが、鋸山の魅力はまだまだ尽きません。

写真もまだまだ撮り切れていないので、また何度でも行きたいと思っています。

 

去年は近所の散歩道で見つけた身近な自然を撮影してきましたが、今年はできるだけ房総半島に出かけて写真を撮ってみようかな、と考えています。

季節的に良い時期は出かけられますが、梅雨時を過ぎると内陸側にはヤマビルが発生するので、夏場は自然の中を歩くのは避けたい。

海沿いだとそれほどヤマビルはいないので海岸線なら行けるでしょうか。

何が撮れるか、どこまでできるのかは不明ですが、どうぞお付き合いください。

 

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