先ほど、ホームページのスライドショーを変更しました。(2018年9月10日)
この写真は、アメリカ、カリフォルニア州にあるAncient Bristlecone Pine Forest で、2017年秋に撮影したものです。
樹齢4000年ほどの樹木が標高3000m以上の場所にたくさん生えているホワイトマウンテンという山は、気候や土壌などにおいて過酷な環境なのですが、その環境を逆手にとってAncient Bristlecone Pineは長い年月を生き抜いているすごい木なんです。
屋久島にある縄文杉も見ましたが、あれはあれですごいのですけれども、この山には縄文杉級のすごい木が見渡す限り生えている、という感じなんですね。
環境のせいなのか幹がうねっていて木肌は美しく、優しくも力強いエネルギーを発していて、私の大好きな場所です。
木肌のディテールはこんな感じで、非常に美しい。
石の多い斜面に生えていることが多く、枯れ木もまた美しいと思います。
1本の木でも、部分的に枯れ木になっていて、一部は生きている、という感じのものが多いですね。
そして、ここは標高3000m級の山の上にあるので、空気が乾燥し澄んでいて光害がなく星がとってもきれいに見えます。
この日は、満月の数日前でしたが、月が出ていてもこれだけ星が見えます。すごいですよね。(写真はクリックで拡大)
ただ、標高3000mですので、少し坂道を登っただけでも息が切れます。
数マイルのハイキングコースを回ったことがありますが、低地での距離の何倍も時間がかかって歩きました。
空気が薄いというのは本当に苦しいものです。
冬には閉鎖されてしまうので、夏の間だけ行くことのできる素敵な場所です。
いつか木のシルエットと星の軌跡を撮影したいと思っていますが、一人でここにじっと撮影するのは勇気がいりますし、とっても寒いんですね。
この日は10月だったと思いますが、防寒着を着ていても寒くてくじけてしまい、退散してしまいました。
そうそう、そしてこの後帰ろうとしたら、タイヤの気圧がものすごく下がっているとの警告がでて、焦りました。
(アメリカの車にはタイヤの気圧をはかるメーターが内蔵されていて、気圧が下がってくると警告してくれます)
うわ、パンクしたか?? 砂利道を数日前に走ったのが、今頃でてきたかな?
仕方ない、暗い寒空でタイヤ交換するかな、と思いトランクを開けると、が~ん、スペアタイヤが入っていません!!!
え~~~、レンタカーなのに、こんなのってあるのでしょうか。
見たところタイヤがぺちゃんこではないので、少しは運転できそうです。
とりあえず行けるところまで降りて行こう、とハラハラしながら運転していきましたが、下山してある地点に来たらその警告がなくなったのです。
あれ???なおった?
寒かったから?気圧の低い場所にいたから?(いや、外気圧が下がればタイヤはパンパンになるはずだ?)
理由はわかりませんが、ひとまずヤレヤレ。
で、街に戻り、ガソリンスタンドで苦労しながらなんとか空気を入れ(たまたま整備不良で、タイヤひとつだけ空気が少なくなっていたようです)ことなきを得ました。
アメリカのレンタカーなんて、こんなものです。
空気圧はいい加減、スペアタイヤも入ってない。
レンタカーも、ここからここまでのどれでもいいから選んで乗って行ってね、みたいな感じで自分で選ばせてくれるのですけれど、つまりここでの選択が運、不運を決めることになります。
でも、今回は逆にスペアがなくてよかったかも。
苦労して取り替えても空気を入れればよかっただけなので、返って大変でしたね。
まあ、色々あるのが旅というものです。
ちょっと経験値を上げました。笑
滞在は、Bishop に宿を取るのがおすすめ。Big Pine は小さな街であまり良いホテルが無いようです。
車で山のかなり上まで行けます。
日本ではあまり知られていませんが、ヨセミテやデスバレーに行かれることがあれば、立ち寄ることをおすすめします。