デスバレー国立公園 2017年秋

2018年6月2日 ホームのスライドショー写真を更新しました。

 

今回の写真は昨年秋にアメリカ・デスバレー国立公園で撮影した写真です。

デスバレーは広い公園なので撮影ポイントがたくさんあり、限られた日数で思うように良い写真を撮るのはとても難しいです。

今回は数日しか滞在しなかったので、撮る場所を2か所に限定しました。

まずあまり多くの人が撮影しないと思われる場所、デビルスコーンフィールドです。

 

この植物はこの場所で生き抜くためにこのように盛り上がって成長することになりました。

塩分が濃く、乾燥、高温、砂嵐などなど過酷な環境でもたくましく生きている姿が素敵だなと思って以前から気にって撮影してみました。

が、なかなか絵になる固体を見つけるのが難しい。

けれどこの2つの子達がとても仲良く並んでいる姿がとても微笑ましく思い、夕日をバックに撮影してみました。

これ以外にもたくさん撮影しましたが、今回はとりあえずこの2枚の紹介だけにしようと思います。

 

 

 

次の撮影ポイントはレーストラック。

 

岩が自然に動いた軌跡が乾いた大地に刻まれた不思議な場所です。

 

 

行く度に岩の場所や軌跡が変化しているから面白いです。

でも、秋はあまり軌跡の彫りが深くないですね。

移動するのは冬なので、深い彫りをみたい時には春がベストシーズンかもしれません。

 

 

この不思議な岩が移動する仕組みが長い間謎でした。

しかし、2014年、アメリカの研究結果が発表され、ついに謎が解明されました!

英語ですが、こちらに記事

簡単に言いますと・・・

①雨が降り、水が溜まります。

②夜中に水が凍ります。朝になり気温の上昇と共に氷にヒビが入ります。

③そこに風が吹くと、水に浮かんだ氷が岩を押すと泥の上をゆっくりと岩が移動する、ということらしいのです。(下図参照)

 

 

こちらの記事がわかり易い解説をしてくれています。⇒ engadget日本語版

 

 

レーストラックの話が長くなってしまいましたが、この場所はデスバレー国立公園の中でもホテルなどがある場所から遠く、とても行きにくいスポットです。

夕刻まで撮影していると暗い中、泣きそうになりながら帰らなくてはいけないのですけれど、なんとも言えない魅力のある場所で、幾度となく行ってしまいます。

しかも、未舗装道を延々と運転していかなくてはならず、タイヤのパンクをする道として有名です。

パークレンジャーからはスペアタイヤを2本積んでいくように、などとも言われます。

砂利道をパンクしないかハラハラしながら、土煙を上げてノロノロ運転していきます。

そして、その道中にはジョシュアツリーが群生している場所を通っていくのですが、ある限られた場所だけに生えていて、突然始まり、突然終わる、という感じです。

心細い思いで運転していて、このジョシュア・ツリーが現れると、とてもうれしくなってしまいます。

ジョシュア・ツリーはまるで人が立っているかのような植物で、「やあ!」と手をあげて挨拶してくれている気がしてなんとも楽しいですね。

 

 

レーストラックで夕方まで撮影していると、帰り道ここを通過する時には真っ暗なので、星がとてもきれいに見えます。

この日は月明かりでジョシュア・ツリーを撮影しようと日程を考えて行きました。

それで撮影したのがこの写真です。

でも、月が少し明るすぎましたね。

まるで日中撮ったような感じになってしまいました。笑

 

デスバレー国立公園はとても広いので、1週間ぐらいは日程をとって撮影するような場所です。

今回はあまり撮影できなかったので、少し不完全燃焼でした。

また是非じっくり撮影に行きたいですね。

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