今年も伊豆高原のアートフェス「五月祭」に行ってきました。
私の参加している写真家グループPAA(Photographic Art Asia) のメンバーである作家さんのアトリエにお邪魔するためです。
伊豆半島は地層が面白くて撮影するのが楽しい場所ですので、五月祭を理由に伊豆旅行をして写真を撮ってくることが多くなっています。
アトリエの開場まで少し時間があったのでその前に近くのお気に入りの場所に行ってみました。
伊豆高原駅近くの柱状節理の海岸「大淀・小淀」。
雨がポツポツ降っていましたが、岩が濡れているのも面白いかな、と思い傘を差しながら行ってみました。
岩がしっとり濡れていい感じです。
ここは素敵な場所なのですが、写真を撮るのはいつも悩んでしまいます。
海水の緑色がとってもきれいで、これをどう表現しようか試行錯誤。
光がないのできれいな色がでなくて残念ですが、波のうねりが撮れたでしょうか?
夢中で撮っていたらお昼を過ぎてしまったので、ここで撤収。
と、帰り際、この空間↓が不思議な感じになっていて引き込まれてしまいました。
いつもは素通りしてしまう場所ですが、岩の隙間になにか「気配」を感じます。
岩の割れ目に雨水がしみ込んで岩肌の模様が面白くなっています。
さて、アトリエ春日さんで素敵な作品を鑑賞。
おいしいコーヒーを入れて頂き奥様も交えておしゃべりしながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。
私も何度も訪れた北米の雄大な景色。
モノクロの美しいプリントで上品かつ力強く表現されています。
しばしあの夢のような大自然に思いを馳せて心に豊かなエッセンスを補給して頂きました。
日没までに少し時間があったので、どこか撮影するのに良い場所はないでしょうか?と尋ねると勧めて頂いたのがこの「萬城(ばんじょう)の滝」。
こちらも柱状節理が豪快にむき出しになっています。
手前のコケの生えた岩がハートの形に見えるので「ハート岩」というらしいです。
(話を柱状節理に戻して・・・)柱状節理が滝の途中までぶら下がった感じになっていて面白いですね。
この滝はあまり有名ではありませんが、とても素晴らしく大変気に入りました。
でも、雨も降っていますし、水量が多いのでしぶきを被りながらの撮影がかなり苦しい。
こんな感じ↓でひとつの三脚で傘を差し、もうひとつの三脚にカメラとカメラバッグを付けて撮影していましたが結構濡れました。
雨なので誰も来なくて滝を独り占めできたのは良かったですが、日も暮れて暗くなってきたので撤収です。
この後、道の駅に行こうと萬城の滝を後にしたが、真っ暗な森の中のグネグネ道を走行するのはかなり怖かったです。
もちろん誰も通っていませんし、道は細いし、木の枝や葉が散乱していて、灯りなんて無くてなんとも不気味なんです。
動物が飛び出してこないかドキドキしますが、早く通り過ぎたいのでできる限り飛ばします。
民家のある地域にようやく抜けた時には本当にほっとしました。
二度と暗い時にはここには来ないようにしよう!と心に誓ったのでした。
翌日、これまで行ったことのない伊豆半島の西側に行ってみることにしました。
海岸沿いにはいくつかビューポイントがあって、なかなかの絶景でした。
前日は雨模様で暗くどんよりしていましたが、この日は晴れて気持ちの良いドライブ日和です。
そして、伊豆半島の西側からはどこか富士山の見えるポイントがあるばずだと思い、地図から判断して行ってみたのが戸田灯台のある海岸。(御浜岬公園?)
行ってみると、はい、見えました!ばっちりです。
この海岸は砂浜ではなく丸い岩、石がゴロゴロしている海岸なのですね。
こういう海岸は歩きにくくて大変です。
足をくじかないか、転んで機材を壊さないか気を使います。
この海岸は富士山からは少し遠いので家や街並みなどの人工的なものがほとんど見えなくて風景写真には良いですね。
ここに到着した時にはすっきり晴れてくっきり富士山が見えていましたが、どこで撮ろうか場所を探してウロウロしている内に、段々曇ってきて富士山がくすんで見えてきました。
でも、それはそれで幻想的で素敵です。
富士山って見てるだけでなんだか幸せになるから不思議です。
富士山を見ながら大きく深呼吸をしてたくさんエネルギーを頂きました。
この日はこのまま千葉まで一気に帰らなくてはいけないので、名残惜しいですが日没を待たずに帰ることにしました。
いつものように記念撮影ですが、タイマーで自撮りするには岩で転びそうなので変顔でも撮り直しは一回で諦めます。笑
作品という点ではあまり写真は撮れませんでしたが、とってもとっても楽しい小旅行でした!!