今回は、5月に伊豆に行った時のことを書こうと思います。
毎年、「伊豆高原五月祭」と言う文化とアートのお祭りが行われます。
私も2018年に写真家の方のアトリエで二人展として参加しました。
今回は写真家グループPAA(私もメンバーになっています)の写真家の方が個展をするというので見に行きました。
伊豆は大好きな場所なので、そのついでと言っては何ですが小旅行をして撮影もしてきました。
まずは伊豆高原で写真展にお邪魔してじっくり拝見し、そしてランチをゆっくり食べてのんびりしてしまい時間がかなり経過。(いつものことですが・・・)
そこから伊豆の秘境と言われる「入間千畳敷」に向かいました。
どんなところなのかもあまり情報が無く、駐車場から少し歩きそうだ、ということはわかっていました。
とにかく伊豆は地層的にとても興味深く、面白い岩や地層と言うものが見られます。
千畳敷も岩場が広がる面白そうな場所らしい、というだけで行くことにしました。
が、駐車場だと思われる場所に行ってみても情報が乏しく、とりあえずGoogleMapsとYamapを頼りに歩き始めました。
かなり急勾配な山道に始まり、なかなか到着しそうにありません。しかも「イノシシ注意」の看板。
そして道には何かの動物の糞と思われる物体があちらこちらに落ちています。
急に怖くなりクマよけの鈴を鳴らしながら歩きました。
それでも、途中、気になる木の写真を撮ったりして楽しみながら歩きました。
気軽に考えていた千畳敷でしたが、想像をはるかに超えるハイキングコースで機材が重すぎた!と後悔しても後の祭り。
挫けそうになりながら、このままでは日没までに帰ることができないかも?と思いながらもなんとかそれっぽい場所に近付いてきました。
日没も近くなりましたが、千畳敷と呼ぶにふさわしい広い岩場に到着!
すごい絶景です!
あ~、頑張ってきてよかった!! 気持ちいい!
目の前には不思議な光景です。
広い岩場に地層を切り取ったかのような変わった岩が転がっていたりします。
四角い水溜まりが無数にあるのは、石材として切り出されていたのでしょうか?
調べてみると「伊豆石」と言って、築城や建築物に使われて昭和の初め頃まで採石されていたようです。
そうこうしているうちに日が傾き始めました。
このまま日没までいたいけれど、暗い中、ひとりで帰るのは怖いので早めに切り上げて帰らなければ。
しかし、夕焼けっぽくなってきて反射が素敵です。
ずっと撮っていたかったけれど、ここで帰らないとダメだ!諦めよう!
でも、もうちょっとだけ・・・
そして、ここに来た時に気になっていた岩場に行ってみる。
更にそんなことをしている場合ではないのに記念撮影なんかをしてしまう。
さすがにここで終了。後ろ髪ひかれる思いでしたが帰ります。
イノシシにドキドキしながら暗い中、(半べそかきながら)戻って行きました。
その日の夜は下田の道の駅で車中泊です。
以前にもここには泊まったことがあり、車中泊にはもってこいの場所です。
翌朝、撮影に行ったのは私の大好きな柱状節理からなる「爪木崎俵磯」です。
いつ来ても感動的。ここは本当に日本?と思うような地形です。
雲も良い感じに出てくれています。
こんなにすごい自然の造形なのになぜかあまり人がやってこないのが不思議です。
更に岩を少し登っていくと絶景が待っています。
柱状節理、万歳! カッコ良い!
柱状節理だけでなく色々なものも撮ってみました。
これは花のような葉っぱ?あるいは多肉植物の一種でしょうか。(セダムの一種?)
とても生き生きしていてきれいでした。
石と植物のコラボも面白い。
こんな風に色々なものを撮影してると近くの岩から「私も撮ってよ!」という声が聞こえたような気がして見てみるとこの子がいました。↓↓↓
確かにこの子が言ってきたと思われる声のトーンでしたし、この岩には不思議な存在感がありました。
(ここからの話はちょっと怪しい系のヤツです。笑)
岩の声が聞こえたのはこれが2回目です。
聞こえた、というよりは言葉がハートに飛び込んできた、という感じでした。
最初にそういうことがあったのは2007年、写真を始めて2年ぐらいの初心者の頃。
撮影のために山道を歩いていたら通り過ぎようとした岩から「振り向いて撮ってみたら?」と声をかけられました。
そして、振り向いてみるととても素敵な光景があり、それを撮影してみるとそれまで撮ったことのないような写真が撮れました。
岩の声が聞こえたなんて変ですし、もちろん気のせいかもしれませんが、私には聞こえた、と感じています。
さて、話を戻して・・・
爪木崎で午前中を過ごしてしまったので、そろそろ家に帰らないといけない時間になってきました。
雨もパラパラ降りだしてきました。
伊豆半島の中央を北上しながら滝でも撮りながら徐々に帰ることにしました。
国道414号沿いには有名な滝がたくさんありますが、そこはスルーして「雄飛滝」というマイナーな滝に行ってみることにしました。
この滝は柱状節理の岩肌に水が流れるようになっていて、小さいながら素敵な雰囲気です。
辺鄙なところにあり訪れる人もいないので独り占め状態で新緑と水音を楽しみました。
見上げると新緑に覆われた空間になっていました。
透けるような淡い色の葉がきれい!!
「緑の窓」越しに滝を撮っていたら、フワッと急に風が吹いて柔らかな雰囲気を作ってくれました。
ということで、急ぎ足の撮影でしたが、伊豆の地層や地形の楽しさを味わうことができました。
帰り道は渋滞があちこちで発生し、GooleMaps で変な道に案内されてぐったり疲れましたが、伊豆はやっぱりいいですね。
また機会があったら是非是非訪れたいと思います。
楽しかった~❤