今回は、6月末頃に千葉県房総半島南東部に行った時のことを書こうと思います。
今年は梅雨がほとんどなく、雨で撮影ができないということがあまりありませんでしたが、その分暑い日も多く夏が早くやってきました。
それでも6月は真夏よりは暑さが穏やかなので毎月恒例の車中泊撮影に行ってきました。
まず向かったのは千葉県勝浦市にある「鵜原理想郷」(うばらりそうきょう)
なんだかすごそうな名前ですが、風光明媚な環境から大正時代に当地を別荘地とする計画があり、「理想郷」と呼ばれるようになったのが鵜原理想郷の由来であるとされています。
ここには以前行ったことがありましたが、私はなんとなく好きになれず行くのを避けていましたが、テレビで紹介されていたり、夫が「絶景だ!」と言っていたので再び(ひとりで)行ってみることにしました。
行ったのが雨が降った次の日だったのでハイキングコースはぬかるんだいたりと歩くのが少々大変でしたが、行ってみると確かに絶景です。
絶壁の感じがとても素敵です。
一枚目の写真の崖下にも歩いて行けそうなので行ってみました。
岩はカッコ良いのですが、面白く撮るのが難しいなぁ~とかなり悩みました。
あっちに行ったりこっちに行ったり。
カメラの設定も色々変えて試しているうちにうっかりそれまで撮った写真のデータを全部消去してしまいました!!!
え、え”~~~~~~!!! ありえない!
自分でも信じられない操作を瞬間的にしてしまい、あっさり「データがありません」。
せっかく色々と撮ったのに、スマホで撮った写真しか残っていません。
毛戸浦の写真は失意のどん底の中、とりあえず撮ったのですが、もう頭の中真っ白です。
それほど良い写真があったわけではありませんが、なんということでしょう。
この場所はなんとなく「気」が合わなくて嫌な感じがしていました。
そう思うからこんなミスをしてしまったのか、「何か」がいたずらしたのか・・・??
そもそも、ここに来るには暗いトンネルを通り抜けないといけないのが怖い。
真昼でもこの感じなので、夜なんて絶対通りたくありません。
変な声が聞こえるとか幽霊を見たという噂もあります。
私には見えも聞こえもしませんでしたが・・・
絶景の場所もなんとなく変な気配を感じてしまいます。
とにかくきれいな景色かもしれないけれど、長居は無用、と思いこの場を離れることにしました。
それでも夕焼けタイムになり空がきれいな色になってきたので帰りながら何枚か写真を撮りました。
そして、駐車場に戻るには上記の暗いトンネルを通らなくてはいけませんが、幸いカップルが先に歩いていたので遅れをとらないようにさっさと歩いていきました。
気分はかなり落ち込んでいましたが、気を取り直して車中泊をしようと予定していた公園に向かいました。
翌朝に行く場所の近くと思い「県営天津ポートパーク」というトイレがあるだけの海沿いの駐車場です。
そして、この時期、天の川が見れるといいなぁと思い夕食を食べた後、海に出てみました。
少し靄っていましたが、うっすらと天の川が見えます。
でも最初に撮影した場所は建物の灯りがまぶしすぎて上手くいかず、暗いところに少し歩いて行くと天の川を撮ることができました。
アメリカではたくさん天の川を撮ったりしましたが、まさか日本で撮れるとは思っていなかったので感動です。
中央には流れ星まで写っています。
左手には町の灯りや海には船の灯りがありますが、とりあえず天の川とわかるほど星がありますね。(編集により多少強調しています)
夜も遅くなってしまったので、翌朝、日の出タイムの撮影は無しにして、疲れをしっかりとっての起床です。
そして、海に出てみるとものすごい濃霧。
ちょっと先も見えません。
それでも公園に面した海で少し撮影してみました。砂に埋もれた岩が素敵です。
長靴を履いて、水に浸かりながら撮影しましたが水が冷たい。
車中泊も思ったほど暑くなく気持ちよく寝ることができました。
この場所は鴨川市なのですが、勝浦市は夏涼しいことで有名なので、隣の鴨川市も涼しいかも?
因みに勝浦市が涼しい理由は・・・
勝浦市の沿岸では、海底が急に深くなっています。陸から数キロほどでも深さは100mほどあり、日ざしが届きにくい海底には冷たい水があります。
一方で、海上では強い南風が吹きつけています。このため海面近くの水はすぐに押し流され、海底から冷たい水が循環してきます。
そして、海面の水温が低い状態が続き、南風が冷やされたあと陸地に吹きつけるため、涼しくなっていると考えられます。(千葉大学環境リモートセンシング研究センターの市井和仁教授)
鵜原理想郷も勝浦市にありますが、その涼しい気候からも別荘地として考えられたのかもしれませんね。
この記事を書いている時点で、私のいる千葉市の気温は36℃なのに勝浦市は30℃という涼しさ。確かに避暑地?!
さて話が逸れて話が長くなってしまっていますがまだまだ続きます。
以前からアジサイで有名な麻綿原(まめんばら)高原に行ってみたいと思っていましたが、私の住む近隣では花は枯れかけていましたが、麻綿原高原は標高が高い(標高340m)ことからアジサイの時期が少し遅くなっているとか。
なので、今回、アジサイを撮影しに行ってみることにしました。
アジサイは妙法生寺境内の天拝園に一面咲き誇っていました。
アジサイは単色ですが、これはこれできれいですね。
このアジサイは日本古来のホンアジサイで、昭和26年(1951年)頃から本成院日受上人が「南無妙法蓮華経」と唱えながら一本、一本植樹されたのだとか。
そして、廃寺だったこの寺を復興していったそうです。
高原とはいえ、やはり蒸し暑くかなり疲れましたが、寺の周囲は散策するのに気持ちよさそうな森林があったので少し歩いてみることにしました。
そこで撮影した写真を載せていきます。
車道沿いを歩いて撮ったのですけれど、ちょっとした森林浴を楽しむことができました。
が!! この写真を撮ったあたりで首に違和感を感じ、触ってみると「ヤマビル」です!!
あ~やられた~!!!
この辺りにはヤマビルはいそうかな、と思い靴には防虫スプレーをかけていましたが、上から落ちてきたのか、はたまた下から這い上がって来たのか???
長袖、長ズボン、手袋なので肌が露出しているのは首から上。
まだ噛まれてすぐだったらしくヤマビルは小さい子でしたが、噛まれた部分から血がダラダラ出るし、しばらく何日も痒くただれた感じに残ってしまいました。
千葉県内陸部は夏場はヤマビルがいるのでハイキングができません。
以前、何匹にも吸われて恐ろしい思いをしたので注意していましたが、油断しました。
ヤマビル、恐るべし~
そんなこんなでハプニング続きの撮影旅行でしたが、写真を撮るのが楽しいことには変わりありません。
また涼しくなってきたら撮影旅行に行きたいと思います。